ずっと抱いていた素朴な疑問。
「え、バカなの?」と思う瞬間がけっこうありました。
- 目の前の事象だけ見て感情的に怒鳴る人
- 精神論だけで解決しようとする人
- 誰かを悪者にしてスッキリしている人
そういう光景が、どうしても理解できなかったんですよね。
でも最近、ちょっと見え方が変わってきました。
「その人がバカなんじゃなくて、バカにならざるを得ない状況がある」
そう思えるようになってきたんです。
「戦略的にバカになっている」という仮説
本人の意識とは別に、脳が「生き延びるため」に単純化した思考・行動を選んでいるんじゃないか。
考えないことは、脳と心への負荷をかけなくて済みます。
構造や背景を掘り下げなければエネルギーを使わなくていいので、想像しないってすごく楽。
感情で処理すれば早いし、誰かを悪者にすれば自分が正しいと思える。
これ、「卑屈=自己防衛」と同じ構造だと気づきました。
「考えない・単純化する思考言動=自己防衛」なんじゃないか、と。
人間の脳は「省エネ」したい
- 物事の構造を考える
- 背景を想像する
- 未来の影響を考える
これ全部めちゃくちゃ脳のエネルギーを使うし、消耗する。
だから人間の脳は、できるだけ省エネしたい。
それは設計上しかたないことで、体も心も脳も人それぞれキャパがある。
キャパを超えると命が危うくなる。
だから、無意識に自分を守るんですよね。
なんでもかんでも受け止めて誠実に対応し続けたら疲れます。
最悪、病気になる。死が近くなるかもしれない。
それを本能的にわかっているから、脳が「生き延びるモード」に入るんじゃないかなって思っています。
「健常者版・心のライフハック」の正体
- 物事の単純化
- 感情的になる
- 精神論ふりかざす
- 誰かを悪者にする
これは全部「脳と心の負荷を下げる」効果があります。
「気合が足りない!」
「努力すればなんとかなる!」
という精神論で自分の無力感を直視しなくて済むし、世界をシンプルに保てる。
原因分析しなくていいし、自分の価値観を疑わなくていい。
「あいつムカつく!」と感情的になれば一瞬スッキリするし、仲間と共感しやすい。
バカみたいな言動でも、とりあえずすれば「何かやった気」にはなれる。
ドヤれるし、スッキリ感が得られる。
合理的で正しいわけじゃないけど、脳と心の負荷を下げる機能はちゃんとある。
だから広く使われるんだと思います。
防衛だから仕方ない、でも何をしてもいいわけではない
バカみたいな言動すべてを「防衛だから仕方ない」としてしまうと、攻撃やいじめ、無責任も思考停止も全部許されることになってしまいます。
自分を守ることは重要だけど、だからといって人を傷つける言動をしていいわけがない。
相手の言動を理解することと、許容することは違います。
ここはちゃんと分けて整理しておかないといけません。
「構造」として見られるようになってきた
平均知能の健常者であれば、
いろんなことを理解して臨機応変に対応できるものだと思っていたから、理解不能な言動を見るたびに
「なんでわからないの?」
「なんでそんな雑なの?」
と、ずっと疑問でした。
でも今は
「ああ、この処理の仕方で自分を守っているのか」と、構造として見られるようになってきています。
「人間って弱い生き物なんだな」という認識が、
絶望じゃなく「みんなキャパの中で必死なんだね」という静かな受容になってる感じ。
自分を責めるフェーズを抜けて少し視野が広がって、“健常者側の視点”も持てるようになってきました。

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